両胸と下半身を完全に露出させて気絶するナコルルを見下ろす男たち。
「往生際の悪いこいつのことだ。こうして下の毛露わにされても、腰から褌垂れ下がってる間はまだ負けてないとか抜かすんじゃねえか」
「それはそれで、いい見せ物になりそうだが、こいつに仕込んだあれもだんだん効力がなくなっているみたいだからな。あんまり調子に乗って、こいつに本来の力を取り戻されたらやっかいだ。気を失ってるうちにとどめをさしてやろう」
男は、ナコルルの上半身を手下たちに支えさせると、腰帯を解きにかかる。
その時、あまりに無様なナコルルの姿に言葉を失っていた少女の一人が叫んだ。
「ナ、ナコ姉さま、起きて!お願い、ま、負けないで!」
その叫びは、目前の光景に呆然と立ちつくしていた村人たちをたたき起した。
「そ、そうじゃ、ナコルル様、立ち上がってくれ!」
「ナコルル様は村の誇りじゃ。こんな奴らに負けないでくれ!」
「負けないで!」「目を覚ましてくれ!」・・・口々に村人たちがナコルルに声援を投げかける。

「くくくっ。いいねいいね。もっともっと叫べ!」
男は口元に笑いを浮かべながら、ナコルルの腰に巻かれた帯を解いていく。やがて、支えを失った神衣が完全にはだけ、へそが露わになった。

「かわいいおへそが見えてきたぜ。これで、上半身も丸見えだな」

解き終えた帯を地面に放ると、男は、衣を無造作に左右に開いた。

見下ろすナコルルの体に残るのは、褌の腰紐だけになった。男はその腰紐に手をかけて、結び目をこね回した。
「これで、最後だ。これが完全に解かれた時、お前たちの守護者は敗北するのだ。こいつ自身が決めた条件でな」

男の高笑いを打ち消すように、少女たちがナコルルに声をかける。

「ど、どんなにぼろぼろになっても、ナコ姉様は・・・ナコ姉様は・・・、やさしくて、綺麗で、強いままだから・・・。だから、ナコ姉様、負けないでぇー!」

村中に響き渡るかのような絶叫。だが、その声はついにナコルルの心には届かなかった。男の手によって腰紐の結び目は解かれ、するすると引き抜かれていく。

「ナ、ナコ姉さまっ!お、お願い、ま、負けないで!」

その少女の泣き叫ぶ声の中、ナコルルの大事な部分を守ってきた褌は、その役割を終えただの布きれとなって地面にぱさりと舞い落ちた。

だが、ナコルルから褌を奪って剥き身にしたというのに、男は不満そうな表情を浮かべた。

「これじゃあ、戦士殿大事なところがちっとも見えないな。どれ、こうして・・・」

そういうと、男はナコルルの両腿を大きく割開き、ぐっしょりとずぶ濡れになった若草の陰りの元に、可憐な花弁がわずかに顔を覗かせる。男に責められわずかに具肉をはみ出させたそこは、ひくひくと蠢いていた。

「くくくっ。これが、戦士殿もっとも恥ずかしいところか。清楚な戦士殿らしい可愛らしいものをもってやがるぜ。それにしても、豪快に潮を噴いたみたいだな。こんなにぐしょぐしょにしてやがる」

覗き込んだ男が、満足そうに笑みを浮かべ、立ち上がり、村人たちに向かって宣言した。

「お前らが頼みにする戦士ナコルルのおま○こ、この目でしかと見てやったぜ!」

それが、無敵を誇った戦士ナコルルが、男たちに敗れ去った瞬間だった。それも、守護すべき者の前で丸裸に剥かれ、守護すべき場所に哀れにもすべてを晒した大の字の姿で。もはや、ナコルルの体を覆うものは、両腕に巻き付く神衣の残骸、切り刻まれた手甲、赤い靴に髪飾りだけだった。


「わははははっ。丸裸にしてやったぜ!」
「あのナコルルが、村の広場で、すっぽんぽんの大の字とはな。これ以上の屈辱はあるまい」
「俺たちに恥をかかせようとあんな条件を出しておいて、自分が恥をかくはめになるとはな。無様なものだぜ」
「せっかく大事に守ってきた褌だ。刀の代わりにしっかりと握らせてやるぜ」

男は、褌を拾い上げると、ナコルルの右手に握らせた。

「俺たちの褌を汚いだの、不潔だのと蔑んだくせに、こいつの褌は小便くせえな。こんな褌を取られたんじゃ、戦士としての沽券にかかわるからな。取られないようにしっかりにぎっておくんだぜ」

諭すような言葉に、男たちは腹を抱えて笑った。

「それよりも、これじゃあ、褌じゃなくて、おしめだな」
「ひひひっ。違いねえ。そういえば、こいつのこの格好、まるでおしめ替えを待つ赤ん坊だぜ。お漏らしして濡らしたおしめが気持ち悪くて替えて欲しかったんじゃねえのか」
「そうか、いつも清楚なナコルル様が締めていたのは、粋な褌じゃなくて、恥ずかしいおしめだったのか。わっはははははっ」
「道理で、戦いの最中に小便を垂れ流すわけだ。次からはもっと厚手の布地で着けてやった方がいいな」
「どちらにしても、おしめを取られて、素っ裸に剥かれたことには変わりねえ。つまり、兄貴の勝ちってことだな」
「ついに、無敵の戦士ナコルルを、兄貴が倒したぞ!」
「この日を、この光景をどれだけ待ちこがれたことか。お前らの戦士は、剥き身にされての惨敗だ。ざまあみやがれ。わっはははははっ」

男たちの勝ちどきに少女たちは泣き崩れた。もはや、だれの目に見ても勝敗は明らかだった。むしろ、勝敗を誰の目でも確実に明らかにするための勝敗の条件なのだ。すでにナコルルが何を言っても、それは、言い逃れ以上のものではなかった。

「見ろよ。村の奴らも静かになったようだぜ」
「まあ、奴らにも自分の欲望に正直に奴がいるみたいだがな」
「そりゃ、これほどの女だ。この女の裸を見ることを期待してた奴もいるだろうよ」

ほとんどの村人たちは、ナコルルの無惨な姿から目をそらしていたが、幾人かの村の若い男たちからは、ぎらぎらとした視線がナコルルに刺さるように向けられていた。

「あいつらに、近くでたっぷりと見せてやったらどうだ」
「まあ、待て。心配しなくても、これからたっぷりと見せつけてやるんだからよ。あいつらだけじゃなくて、こいつを慕ってたすべての奴らにもな。こいつが、二度と白昼堂々と歩けないようにしてやるんだからよ」
「ちげえねえや。もっとも、これだけの奴らが見てる前で、小便垂れて、いかされて、丸裸に剥かれたとあっちゃあ、それだけで、恥ずかしくて歩けねえけどな」
「まったく、よく言うぜ。ふるちん姿で逃げ帰ってきた奴が」
「兄貴。それは、言わない約束だぜ」

大の字に横たわるナコルルを見下ろしながら、どっと笑った。

「それにしても、こいつ思ったより毛深いな。腋は処理しているみたいだが、見られることがないと思ったのか、下の毛は、ぼうぼうの生え放題だな」
濡れそぼった陰毛が肌に張り付き、見下ろした男たちの視線から、ナコルルの大事な部分を隠していた。

「これには、村の奴らも幻滅する奴もいるんじゃねえか。清楚な形のしたに、こんなのを隠してたんじゃなぁ」
「それよりも、これじゃあ、ナコルルの恥ずかしい部分がよく見えねえな」

その言葉を聞いて、男がにやりを笑った。

「お前のおかげで、いいことを思いついたぜ」
「いいこと?その笑い方は、どうみても悪いことを思いついたようにしかみえねえぜ」
「そうだな。こいつにとっては、悪いことかもしれねえな」

男は足下に転がるチチウシを手にし、ナコルルの首筋にあてる。

「本来なら、負けた者は、こうやって首を取られ、勝ったものの勝利の証にされるのが武の習いだが・・・。こいつには、まだまだたっぷりと礼をしてやらないと気が済まねえ」
「ああ、殺すにはもったいないぜ。もっともっといたぶってやらねえとな」
「だから、首の代わりを頂くことにするのさ。それも、俺たちが勝ったということを明白に示せるものをな」
「なるほど。だが・・・、そんなもんあるのか」
「どこに目をつけてんだ。あるじぇねえかよ。間違いなく俺たちの勝利の証になるものがよ」

男たちはナコルルの体を舐めるように視線を這わせる。やがて、その視線がある一点で止まった。透き通るような白い裸体の中にあって、異質なその黒い塊をしげしげて眺めた後、男たちは一斉に兄貴の顔を見た。男がそれを受けて、静かに笑う。

「わはははははっ。まじかよ。さすが兄貴だぜ」
「たしかに、これを取られるってことは、俺たちの前で、すっぽんぽんの股ぐら開いたってことだからな。これ以上の勝利の証はかんがえられねえな」
「つまり、そいつの刀を拾ったってことは・・・」
「そうだ、こいつが命を預けた大事な刀で、大事なところを丸見えにしてやろうというのさ」
「ひぃっひひひっ。最高だぜ兄貴。自分の刀で下のおけけを剃られるなんて、こんな恥ずかしいことはそうそうないぜ」
「だけどよう。気絶してたら楽しさ半減じゃねえか?どうせなら、縛り上げて動けなくして剃りあげちまうのはどうだ?」
「もっともだ。こいつが、泣き叫んで嫌がる姿をたっぷりと拝ませてもらうとしようぜ」

そんなわけで、微妙にこの前のとかぶる部分があるけど、ちゃんと後で調整するということで。
まあ、これもプロットなんですがw